【結論】Premiere Proで今すぐ動画編集を始めよう
Adobe Premiere Proは、初心者から上級者まで幅広いユーザーが使用するプロの映像編集ソフトウェアで、HIKAKINさんや水溜りボンドさん、瀬戸弘司さんといったトップYouTuberも利用している人気動画編集ソフトです。
この記事で分かること:
- Premiere Proの基本的な使い方(プロジェクト作成から書き出しまで)
- 初心者が覚えるべき必須機能
- 効率的な編集のためのショートカットキー
- 無料体験版の始め方
- よくあるトラブルの解決方法
動画編集を本格的に始めたい方は、ぜひ最後まで読んで実際にPremiere Proを使ってみてください。
Adobe Premiere Proとは?
プロも愛用する業界標準の動画編集ソフト
Adobe Premiere Proは、プロ向けの高機能動画編集ソフトです。映像制作者の多くがこのソフトを使用しており、映像業界のスタンダードといっても良いでしょう。また、PhotoshopやAfter EffectsといったAdobe社製のほかのソフトとスムーズに連携できることが特徴です。
Premiere Proでできること
機能カテゴリ | 具体的な機能 |
---|---|
基本編集 | カット編集、動画の結合、トリミング |
映像効果 | カラーグレーディング、エフェクト追加、トランジション |
音声編集 | 音量調整、ノイズ除去、BGM追加 |
テロップ作成 | 字幕、タイトル、アニメーションテキスト |
高度な機能 | モーショングラフィックス、マルチカメラ編集 |
他の編集ソフトとの違い
Premiere Proの特徴:
- 多彩な形式に対応:4K、8K動画から360度動画まで幅広く対応
- AI機能搭載:AI技術を活用した精度の高いツールを使って、ビデオのオーディオを編集できます
- 豊富なエフェクト:プロ仕様のエフェクトとトランジション
- 他ソフトとの連携:PhotoshopやAfter Effectsとシームレスに連携
Premiere Proの導入方法
無料体験版のダウンロード手順
Adobe Premiere Proの無料体験版は、7日間無料でPremiere Proを試すことができます。無料体験版では全ての機能が使えるので、本格的に動画編集を試したい方には最適です。
ダウンロード手順:
- Adobe公式サイトにアクセス
- 「無料で始める」をクリック
- プラン選択画面が表示されます
- プランを選択
- 個人・法人・学生から選択
- 単体プランまたはコンプリートプランを選択
- アカウント情報の入力
- Adobe IDを作成(メールアドレスとパスワード)
- 支払い情報の入力(無料期間中は課金されません)
- ダウンロード開始
- Creative Cloudアプリがダウンロードされます
- その後、Premiere Proをインストール
システム要件
項目 | 最小要件 | 推奨要件 |
---|---|---|
OS | Windows 10/11、macOS 10.15以降 | 最新版 |
メモリ | 8GB | 16GB以上 |
ストレージ | 8GB | SSD 32GB以上 |
GPU | DirectX 12対応 | 専用ビデオメモリ4GB以上 |
推奨されているのが「16GB以上」でしたが、8GBのPCでもストレスなく使用することができるようです。ただし、快適な編集のためには推奨スペックを満たすことをおすすめします。
基本的な画面構成と使い方
Premiere Proの画面構成
Premiere Proを効率よく使うためには、ワークスペースの理解が重要です。ワークスペースは、動画編集に必要なパネルやツールが配置されている画面の構成です。
主要な4つのパネル:
パネル名 | 役割 | 使い方 |
---|---|---|
プロジェクトパネル | 素材管理 | 動画・音声・画像ファイルを読み込み・整理 |
ソースモニター | 素材プレビュー | 編集前の素材をプレビューし、必要な部分を選択してタイムラインに追加するパネル |
プログラムモニター | 編集結果表示 | タイムライン上の編集結果をリアルタイムでプレビューするためのパネル |
タイムライン | 編集作業場 | 動画・音声・テロップを配置して編集 |
ワークスペースの選択
Premiere Proには7種類のワークスペースがあって、さらに自分好みのカスタマイズも可能です。
主要なワークスペース:
- 編集:基本的な編集作業に最適
- カラー:カラーグレーディング作業用
- オーディオ:音声編集に特化
- グラフィックス:テロップ作成用
初心者は「編集」ワークスペースから始めることをおすすめします。
動画編集の基本的な流れ
Step 1: 新規プロジェクトの作成
Premiere Pro で動画編集をする前に動画編集用のプロジェクトファイルを作ります。プロジェクトファイルは、これから動画編集を行うための作業場所となるファイルです。
手順:
- Premiere Proを起動
- 「新規プロジェクト」をクリック
- プロジェクト名と保存場所を設定
- 「OK」をクリックして完了
Step 2: 動画素材の読み込み
3つの読み込み方法:
- メニューから読み込み
- 「ファイル」→「読み込み」→「ファイル」
- ドラッグ&ドロップ
- プロジェクトパネルに直接ファイルをドラッグ
- Media Browserから
- Media Browserパネルでファイルを選択して読み込み
Step 3: シーケンスの作成
シーケンスとは、素材となるファイルを配置して動画を作るためのデータです。
作成手順:
- 「ファイル」→「新規」→「シーケンス」
- プリセットを選択(推奨:「HDV 720p30」または「AVCHD 1080p30」)
- シーケンス名を入力
- 「OK」をクリック
Step 4: 動画の基本編集
カット編集(トリミング)
Adobe Premiere Proにおけるレーザーツール(Razor Tool)は、ビデオクリップやオーディオクリップを簡単に切り分けるためのツールです。ショートカットキーは「C」で、ツールパネルからも選択できます。
カット編集の手順:
- **レーザーツール(C)**でクリップを分割
- **選択ツール(V)**で不要部分を選択
- Deleteキーで削除
- リップル削除で隙間を自動的に詰める
動画の配置とつなぎ
シーケンス内にファイルを配置します。まずは、1つ目の動画素材をプロジェクトパネルからシーケンス内にドラッグ&ドロップしてください。
配置のコツ:
- V1トラック:メインの動画素材
- V2トラック以降:テロップやオーバーレイ
- A1、A2トラック:音声素材
Step 5: テロップ(字幕)の追加
テロップの入れ方にはエッセンシャルグラフィックスとレガシータイトルの2つの方法があります。
エッセンシャルグラフィックス(推奨):
- 「ウィンドウ」→「エッセンシャルグラフィックス」
- 「参照」タブでテンプレートを選択
- タイムラインにドラッグ&ドロップ
- 「編集」タブでテキストを編集
レガシータイトル(従来):
- 「ファイル」→「新規」→「レガシータイトル」
- タイトル画面でテキストを入力
- フォント、色、サイズを調整
- プロジェクトパネルに保存
覚えておきたい便利な機能
トランジション効果
動画と動画のつなぎ目をスムーズにする効果です。
よく使うトランジション:
- クロスディゾルブ:フェードイン・アウト
- ホワイトアウト:白い画面を挟む
- ズーム:拡大・縮小での切り替え
適用方法:
- 「エフェクト」パネルでトランジションを検索
- クリップの境界にドラッグ&ドロップ
オーディオ編集
音量調整
- ゲイン調整:全体の音量を上下
- キーフレーム:時間軸での音量変化
BGMの追加
Adobe Premiere Proには効果音やBGMなどの素材がありません。そのため、BGMを挿入する場合は自分でBGM(例:フリー音源)を探して、あらかじめPCに取り込んでおく必要があります。
BGM追加手順:
- BGMファイルをプロジェクトパネルに読み込み
- A2またはA1トラックにドラッグ
- 音量を調整(推奨:-20dB〜-12dB)
カラーコレクション
映像の色味を調整して、プロフェッショナルな仕上がりにします。
基本的な調整項目:
- 露出:明るさの調整
- コントラスト:明暗の差
- ハイライト/シャドウ:明部・暗部の調整
- 彩度:色の鮮やかさ
調整手順:
- クリップを選択
- 「カラー」ワークスペースに切り替え
- 「Lumetriカラー」パネルで調整
効率化のためのショートカットキー
Premiere Proのショートカットキーを利用すると、作業効率が向上します。通常ではメニュー画面から機能を選択する必要があるので、作業に集中したい方にとっては手間となります。
必須ショートカットキー
操作 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
保存 | Ctrl + S | Cmd + S | プロジェクトを保存 |
取り消し | Ctrl + Z | Cmd + Z | 直前の操作を取り消し |
やり直し | Ctrl + Shift + Z | Cmd + Shift + Z | 取り消した操作をやり直し |
再生/停止 | スペース | スペース | 再生と一時停止を切り替え |
編集効率化ショートカット
操作 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
選択ツール | V | V | 基本的な選択ツールに切り替え |
レーザーツール | C | C | クリップを分割するツール |
カット | Ctrl + K | Cmd + K | 再生ヘッドの位置でカット |
リップル削除 | Shift + Delete | Shift + Delete | クリップを削除して隙間を詰める |
タイムライン操作
操作 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
ズームイン | = | = | タイムラインを拡大 |
ズームアウト | – | – | タイムラインを縮小 |
全体表示 | \ | \ | シーケンス全体を表示 |
フレーム進む | → | → | 1フレーム進む |
フレーム戻る | ← | ← | 1フレーム戻る |
カスタムショートカットの設定
設定手順:
- 「編集」→「キーボードショートカット」(Windows) 「Premiere Pro」→「キーボードショートカット」(Mac)
- 設定したい機能を検索
- ショートカットキーを割り当て
- 「別名で保存」で設定を保存
書き出し設定とYouTube投稿
基本的な書き出し手順
Adobe Premiere Proでの動画の書き出しは、メニューバーの「ファイル」から「書き出し」を選択し、「メディア」を選択して書き出し設定の画面へ移行します。
手順:
- メニューから書き出し
- 「ファイル」→「書き出し」→「メディア」
- 形式とプリセットの選択
- 形式:H.264
- プリセット:用途に応じて選択
- 出力先の指定
- ファイル名と保存場所を設定
- 書き出し開始
- 「書き出し」ボタンをクリック
YouTube投稿向け設定
YouTubeへ投稿する場合、形式はH.264、プリセットはYouTube 1080p HDがおすすめです。
推奨設定:
項目 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
形式 | H.264 | 最も互換性が高い形式 |
プリセット | YouTube 1080p HD | YouTube推奨設定 |
解像度 | 1920×1080 | フルHD画質 |
フレームレート | 30fps | 標準的なフレームレート |
ビットレート | CBR 8Mbps | 安定した画質 |
用途別書き出し設定
SNS投稿用:
- Instagram:1080×1080(正方形)、1080×1920(縦長)
- TikTok:1080×1920(縦長)
- Twitter:1280×720(横長)
高画質保存用:
- 形式:ProRes 422(Mac)、DNxHD(Windows)
- 用途:後で再編集する場合や高画質保存
よくあるトラブルと解決方法
動作が重い・カクつく
原因と対策:
- プロキシ(代理)ファイルの作成
- 高解像度動画を軽いファイルで編集
- 右クリック→「プロキシ」→「プロキシの作成」
- レンダリング
- エフェクトが重い部分を事前レンダリング
- エフェクト部分を選択→「シーケンス」→「選択したエリアをレンダリング」
- キャッシュの削除
- 「編集」→「環境設定」→「メディアキャッシュ」→「削除」
音声が出ない
チェックポイント:
- トラックがミュートされていないか確認
- 音量レベルが0以下になっていないか確認
- オーディオハードウェアの設定確認
- 「編集」→「環境設定」→「オーディオハードウェア」
動画が読み込めない
対処法:
- ファイル形式の確認
- 対応形式:MP4、MOV、AVI、MKVなど
- コーデック:H.264、H.265など
- Media Encoderでの変換
- 非対応形式をMP4(H.264)に変換
- ファイルパスの確認
- 日本語文字や特殊文字を避ける
- パスが長すぎないか確認
書き出しエラー
よくある原因:
- 容量不足
- 出力先ドライブの空き容量を確認
- ファイル名の重複
- 既存ファイルと異なる名前を設定
- 権限の問題
- 管理者権限でPremiere Proを実行
料金プランと購入方法
料金プラン比較
アドビプレミアプロには永続的な無料版は提供されていません。現在はサブスクリプション制での提供となっています。
個人向けプラン:
プラン | 月額料金 | 年額料金 | 含まれるソフト |
---|---|---|---|
Premiere Pro単体 | 2,728円 | 28,776円 | Premiere Proのみ |
Creative Cloudコンプリート | 7,780円 | 74,976円 | 20以上のAdobe製品 |
学生・教職員向け:
- 初年度:23,760円(月額1,980円)
- 2年目以降:39,336円(月額3,278円)
お得に購入する方法
Adobe Premiere Proを最も経済的に購入するための方法は「Adobe CCコンプリートプラン(学生・教職員対象の学割プラン)」です。
節約方法:
- 学割の利用
- 学生・教職員なら最大65%OFF
- プラチナパートナースクール経由
- デジタルハリウッド Adobeマスター講座は年間39,980円。AdobeCCと3ヶ月の通信講座がセット。
- 年間プランの選択
- 月々プランより約30%お得
支払い方法
利用可能な支払い方法:
- クレジットカード
- デビットカード
- PayPal
- 銀行振込(年間プランのみ)
まとめ
Premiere Pro習得のポイント
Adobe Premiere Proは確かに高機能で複雑なソフトですが、基本的な使い方を覚えれば初心者でも十分に活用できます。
成功のための3つのステップ:
- まずは無料体験版で基本操作を覚える
- 7日間ですべての機能を試せる
- 無料体験版では全ての機能が使えるので、本格的に動画編集を試したい方には最適
- 基本的な編集の流れを身につける
- プロジェクト作成→素材読み込み→編集→書き出し
- ショートカットキーで効率化
- 継続的に学習する
- プレミアプロは様々な機能があるため、使い慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、独学でも習得することは可能です
次のステップ
初心者向け学習順序:
- 基本編集(カット、つなぎ、テロップ)
- 音声編集(音量調整、BGM追加)
- エフェクト(トランジション、カラーコレクション)
- 高度な機能(モーショングラフィックス、合成)
最後に
Adobe Premiere Proを使えば、自分の好きなことや興味のあることを自由に表現できますし、動画のレベルアップも期待できます。
動画編集は最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的な操作を覚えれば必ず上達します。まずは無料体験版をダウンロードして、実際に触ってみることから始めましょう。
今すぐ始める:
- Adobe公式サイトで無料体験版をダウンロード
- 簡単なカット編集から始める
- 1本の動画を完成させる
あなたの動画編集ライフが素晴らしいものになることを願っています!
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参考リンク:
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